トリエンナーレ実行委総会で実施報告 来場者36万人で目標達成 埼玉
■ワークショップなど10万人届かず 昨年9~12月にさいたま市内で初開催された国際芸術祭「さいたまトリエンナーレ2016」の実行委員会第7回総会が25日、大宮区役所(同区大門町)で開催され、来場者数が目標の30万人を達成した一方で、ワークショップなどへの参加者は約6万3千人で目標の10万人に届かなかったことなどが報告された。
総会には約40人が参加。同委員会長の清水勇人市長は「トリエンナーレ開催が若者や子供たちの豊かな感性や創造性を育むきっかけになることを願っている」とあいさつした。
同委員会によると、招聘(しょうへい)アーティストによる「アートプロジェクト」、「市民プロジェクト」、市内の文化施設や企業と連携して実施する「連携プロジェクト」などを合わせた来場者数は36万1127人で目標を達成。一方、各プロジェクトのワークショップなどへの参加者は6万3917人にとどまった。
同芸術祭の認知度は昨年9月調査で29・1%だったが、12月調査で46・5%に上昇。経済波及効果については3月末の発表に向け調査を継続するとしている。
総会終了後、芹沢高志ディレクターは来場者数について「まちを使った芸術祭はどこまでを来場者と判断するかが難しいが、今回はかなり厳格にカウントしている」とし、認知度については「全ての作家に原則として新作を出品してもらったためPRが難しい面はあった。関わった市民が次回の芸術祭開催時に主体になってくれるのではという手応えはある」と話した。
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