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政務活動費を問う 県議補選きょう告示(2017年8月18日 朝日新聞デジタル)

政務活動費を問う 県議補選きょう告示

◇お手盛り 監視の機会

 政務活動費(政活費)の不正受給を認めた元自民党県議団の沢田力(つとむ)氏の辞職に伴う南5区(さいたま市大宮区、被選挙数1)の補欠選挙は18日に告示される。会社役員藤井健志氏(41)、元病院職員西山晃一氏(30)、共産党県准委員竹腰連氏(25)、司会業石川康仁氏(38)のログイン前の続き新顔4氏の争いとなる公算が大きい。政活費や議員報酬などの「お手盛り」状況に、有権者が改めて目を光らせる機会になる。

 県議1人につき年600万円支給される政活費の使い方は、県議会の「議会のあり方研究会」で「指針」を決め、親族の建物を借りて「事務所費」を払うことなどを事実上認めている。

 議員報酬は、「議員報酬及び費用弁償等に関する条例」を県議会で県議が決める。現在、一般の県議は月額92万7千円、議長は114万4千円などと決まっている。ボーナスは年間で約4・7カ月分で、一般の県議は約437万円、議長は約539万円。2015年度から2年連続アップし、その結果、一般県議は約397万円から1割超増えた。年収にすると一般の県議で約1549万円、議長は約1912万円となる。

 県議が議会に出席するたびに1日6千~1万200円が支給される「費用弁償」も県議会で決めている。大阪府議会は08年から、東京都議会は今年度から廃止し、交通費の「実費」を支払う制度に変えた。両議会は議員報酬も一部カットしている。県内の市民オンブズマンらからは、「埼玉はお手盛りがひどい」との批判がある。
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政活費を問う5 調査研究費 4%のみ (2017年8月17日 朝日新聞デジタル)

政活費を問う5 調査研究費 4%のみ

◇「本来の仕事」は

 政務活動費(政活費)は、2012年に前身の政務調査費から、調査研究以外の活動にも使えるようになった。とはいえ、議員本来の仕事は政策立案やそのための調査研究のはずだ。だが、県議が16年度に「調査研究費」として使ったのは全会派を合わせても計約2千万円。政活費からの支出全体の4%しログイン前の続きかない。

 調査研究費に注目すると、県議の活動ぶりが浮かんでくる。

◇入場料・盆栽展…幅広い支出

 会派に配分された政活費の1800万円を使い切った無所属改革の会代表の中川浩県議は、政活費での細かな支払いが目立つ。

 16年度は(1)桶川市の「さいたま文学館」の入場料210円(8月)、大阪府吹田市の「国立民族学博物館」の観覧料420円(2月)といった入場券や映画鑑賞代(2)狭山市文化団体連合会の年会費として1千円(5月)(3)石破茂元地方創生相の講演会6千円(8月)――と幅広い分野で政活費から支払った。

 支払いについて中川氏は「改革の会は、県議のボーナスの増額に抗議して、増額分を返上する意味で『供託』した。一方で、私が政活費から払った経費はそれより大幅に少ない」と話す。

 県議のボーナスは15年度、年約27万円余り増額されて約423万円になり、年収で約1536万円になった。増額分を国に預ける「供託」をしているので、政活費には細かい経費まで請求できるというのだ。

 県政調査か趣味か区別が難しいケースもみられる。

 民進党の高木真理県議は、今年4月にさいたま市大宮区であった世界盆栽展に向け、2月に約4万円の「登録料」を支払い、調査研究費として政活費を充てた。高木氏は「一般向けの『入場料』では会場の一部しか見られなかった。北区の県議として盆栽を大成させたいと考えており、会場の隅々まで見たかった」と話した。

 最新式のアンケートに使われた例もある。

 民進で草加市が選挙区の山川百合子県議は昨年12月、滋賀県のアンケート会社に調査料として支払った約30万円を調査研究費として政活費から支払った。

 対応した山川氏の夫によると、調査は草加市と越谷市民対象に、機械が自動で電話をかけ、公共サービスやふりこめ詐欺、防災対策などについて「対策をしていますか?」などと機械の声で質問する。数字で選んで答える形で、回答者が1千人になるまで電話をかけ続ける調査だったという。

 山川氏の夫は「機械なので安価に済んだ。インターネットのアンケートは偏りがあると言われるので、貴重な調査方法だ。調査結果は、広報誌などに載せて活用したい」と話した。

政務活動費を問う4 車リース 交通費6割(2017年8月16日 朝日新聞デジタル)

政務活動費を問う4 車リース 交通費6割

◇高級車に乗り月10万円超も

 県から県議1人に月50万円支給される政務活動費(政活費)から、毎月10万円前後を車のリース代で支払う県議がいる。車の購入代には政活費は使えない。

 自民党県議団、民進党・無所属の会、公明党県議団、共産党県議団の「交通費」の領収書などをみると、リースする県議は、自民ログイン前の続きが不正受給疑惑で議員辞職した沢田力氏を含め33人、公明が7人の計40人41台。自民の小島信昭議員団長が本人用と事務所用の2台をリースし、いずれも半額を政活費で支払う。民進と共産はゼロだった。

 リースは車種の限定や月額上限はなく、車を政務活動に使う割合に応じて政活費で支払う割合が変わる。その割合は自己申告で、県議によって50~100%と幅がある。2016年度に自公が政活費で支払ったリース代は年約2540万円。これは、全会派で使った交通費約4148万円からみても約6割も占める。

 リース代上位2人はトヨタ自動車の高級車レクサス。小鹿野町など4町1村が選挙区の岩崎宏県議(自民)は「選挙区が広く、車での移動が多いので安全性が高い車を選んだ。地元商工会の活動でも使うので、政活費からは余裕を持って75%分を支払っている」と話す。羽生市が選挙区の諸井真英県議(自民)も「車に乗る時間が長い。事故に遭ったことがあり、3年前に安全装備を重視して選んだ結果だ」と話す。

 リース代は契約期間が短いと高く、長いと安くなる。日産自動車のエルグランドを3年でリースする朝霞市の神谷大輔県議(自民)は「自分の車もあり、公私は分けている。リースは解約が難しく、落選の可能性も考え次の選挙の前までとしたら高くなった」と話す。逆に、レクサスを7年でリースし、月約7万6千円を払う斉藤邦明県議(自民)は「リース料を下げるために長くした。仮に落選しても支払う」。

 民進は車のリースに政活費を使っていないが、整備費には使う。トヨタのカローラに乗る熊谷市が選挙区の田並尚明県議は昨年5月、車検の整備費や自動車重量税の約10万7千円のうち7割を政活費から支払った。さいたま市南区の木村勇夫県議は昨年4、5月にスズキのエブリイとトヨタのノアの車検をして、7割を政活費で支払った。オイルやブレーキパッドの交換や、自動車税を政活費で支払う県議もいる。自公の県議が政活費で支払うリース代には、こうした車の諸費用も含まれている。

 車のリースは、民進の浅野目義英団長は「いいのではとの意見もあるが、誰もやっていない」。共産の柳下礼子団長は「高額で政活費をあてるべきではない」と、考え方に違いがある。

政務活動費を問う3 妻の会社に賃料(2017年8月15日 朝日新聞デジタル)

政務活動費を問う3 妻の会社に賃料

◇公私の区別

 さいたま市南区の住宅街にある前県議会議長の宮崎栄治郎県議(自民)の自宅敷地の一角に、2階建て約500平方メートルの「宮崎会館」という建物がある。

 この土地と建物は、宮崎氏の妻が相続した。宮崎氏は、会館1階に9・9平方メートルの事務所を構え、家賃月1万5千円の9割にあたる1万35ログイン前の続き00円を「事務所費」として政務活動費(政活費)から支払う。事務所の貸主は妻で、宮崎氏は妻が社長を務める有限会社と賃貸契約を結ぶ。ただ、宮崎氏自身も、この有限会社役員になっている。

 妻の「会社」と賃貸契約し、いわば夫婦間で、政活費から支払いをすることはよいのか。

 宮崎氏に聞くと、「その件は裁判で解決済みです。妻の物件なので慎重に扱わなければなりません。そのため独立した法人として、きちんと契約を交わして適切に扱っています」という答えが返ってきた。

 裁判は2011年、埼玉市民オンブズマン・ネットワークがさいたま地裁に起こした。宮崎氏は事務所のほかに、コピー機、ファクス、パソコンなどの事務機器や応接セットも妻の会社から借りて月2万円を「事務費」とし、政活費で支払う是非が問われた。

◇県議会の運用指針で禁止されず

 13年に出た判決では、宮崎氏が妻の会社から借りた事務所は県政調査活動のみに使われている。そこで使われる事務費も会社との契約にもとづく支出で、議員の調査研究活動と関連性がないとはいえず、違法とはいえない、と結論づけた。

 裁判では、自らの会社や自らの弁護士事務所を県議事務所に兼用するなどした5県議、妻が代表を務める会社の事務所を兼用した、宮崎氏を含む3県議の計8県議(自民)について、事務機器や光熱水費などへの政活費からの支出の妥当性も問われた。いずれも契約に基づいて支出されていることなどから、同様の結論になった。

 県議会が定めた「政務活動費の運用指針」は、事務所費について「自己の物件には充当できない」と明記している。ところが、配偶者らへの支払いや、自らが代表や役員を務める会社への支払いについて、必要以上の支払いをしていると疑われるおそれがあるため「慎重な対応を要する」としながら、議会事務局は「禁止はされていない」と支払いを認める。

 一方で、賃貸契約を交わしながら、契約書は公開しない県議は多い。

 埼玉市民オンブズマン・ネットワークの中村勉さんが15年度分を分析したところ、政活費で事務所費が支払われた23件分に、事務所の場所がわかる契約書がついていなかったという。中村さんは「税金で借り上げているのに、領収書だけ見せて場所さえ明かさないのは見過ごせない」と、近く監査請求する予定だ。

政務活動費を問う2 開会中の「交通費」 (2017年8月14日 朝日新聞デジタル)

政務活動費を問う2 開会中の「交通費」

◇ガソリンの空白期間

 県から県議1人につき月50万円支給される政務活動費(政活費)は、「交通費」として車のガソリン代や有料道路の通行料などに使うこともできる。

 ガソリン代に政活費をどの程度充てるかは、県議によって違う。政務活動に使う割合で充当するが、割合は自己申告で、5割から9割まで幅があるログイン前の続き。1リットルが税込み130円のガソリンを40リットル給油すると5200円だが、9割を政務活動で使うと申告すれば4680円は政活費を充てられる。

 政活費を5割充てる自民党県議団の小島信昭団長は「車が複数あり9割でもいいが、公私を完全には分けられない。半分にしておけば余裕があると、専門家と相談して決めた」と話す。

◇運賃より高い1日最大1万円超

 ガソリン代に注目すると、領収書がない、ガソリンを政活費で買っていない「空白期間」があった。

 直近では2月20日から3月27日までで、2月定例県議会の会期と一致する。

 自民党のガソリンの領収書がわかりやすい。給油量が記載された領収書を見ると、県議会開会前日の2月19日は12人が計412リットルを給油。その前日の5人計180リットルから2・3倍になった。10リットルに満たない「駆け込み」のような給油もある。一方、閉会の翌日3月28日は、さっそく7人が計310リットル給油した。ガソリン代に空白期間があることは、民進党・無所属の会や公明党県議団も同じだ。

 県議会開会中に限って、なぜ政活費が「交通費」に使われていないのか。

 それは政活費とは別に、県議が議会に出席するたびに1日6千~1万200円が支給される「費用弁償」があるからだ。交通費や宿泊費の意味があり、公共交通機関を使う距離で金額が変わる。1日1万200円は距離が50キロ以上ある場合で、西武秩父駅~JR浦和駅(74・5キロ)が該当する。この区間を往復しても2340円で済む。

 費用弁償がある県議会開会中に、ガソリン代に政活費を充てると「二重取り」になってしまうため、ガソリン代に政活費を充てた場合は費用弁償は受けられない。この間の交通費を費用弁償で受けるか、政活費でまかなうか。県議の選択結果は、「空白期間」で明らかだ。

 県議には月の報酬で92万7千円とボーナスもあるが、費用弁償はほかにもある。必ずどこかに所属する常任委員会で、慣例で2泊3日、1泊2日、日帰りの年3回視察に行く。その際に日当3300円、宿泊料1万6500円、食卓料(夜)3300円などが支給される。「議員報酬及び費用弁償等に関する条例」で議会が決めたことだ。

 埼玉市民オンブズマン・ネットワークの片桐逸夫代表は、「お手盛りそのものの規定で、監視が欠かせない」と話す。

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