埼玉)トリエンナーレ、参加者目標に及ばず さいたま市が昨年、初めて開催した国際芸術祭「さいたまトリエンナーレ」の実行委員会総会が25日、同市内であり、参加者数など実施状況が報告された。参加者が目標とした10万人に及ばないなど、清水勇人市長が意欲をみせる次回開催への課題も示された。
79日間の期間中、市内の文化芸術団体の企画や連携事業もあわせ、参加者は約6万4千人、来場者は約36万1千人だった。同市が目標とした「参加者10万人、来場者30万人」のうち、参加者数は及ばなかった。
また開幕前から指摘されていたPR不足に関しては、期間中に会場近くの駅で行った通行人調査で、「内容を知っている」または「ロゴなどを見たことがある」と答えた人が46・5%と半数以下にとどまったことも報告された。
ログイン前の続き一方、運営などに携わったサポーターの登録数が約1千人に達し、一部はトリエンナーレを振り返るシンポジウムを企画するなど、閉幕後も自発的に活動を続けている様子も紹介された。芹沢高志ディレクターは「こうした市民の熱意はうれしいし、宝物だと思っている。次回を支える人たちとして大事にしてほしい」と話した。(増田愛子)
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