清水勇人市長は記者会見で「今回は私にとって、とりわけ思い入れの強い予算。待機児童ゼロを目指す保育所整備や小学1年生から学校で英語を学べる『グローバル・スタディ』の導入など、市が持続可能な発展を目指すうえで積極的な予算を組めた」と語った。
歳入では、人口流入による個人市民税の約16億円増など市税全体で約36億円の増加を見込み、歳出では、教育▽環境▽健康・スポーツ▽子育て支援▽安心・安全−−を重要分野とした。
具体的には、認可保育所などの定員を約1300人増やすなど待機児童ゼロを目指す事業に約34億8900万円、「市子ども総合センター(仮称)」整備事業に約18億2900万円を配分。不妊治療など妊娠出産の支援事業に約2億9600万円を計上した。
また、外国語指導助手(ALT)らを活用し国際的な人材を育成する「グローバル・スタディ科」の授業を市立の全小中学校で実施する事業に約3億7700万円、今秋に初めて開催する美術祭「さいたまトリエンナーレ」事業には約5億3600万円を手当てした。
さらに、さいたま市が東日本の交通の結節点に立地するという利点を生かし、都市連携での地方創生を目指す「つながろう東日本プロジェクト」や大宮駅周辺の開発支援事業に約11億6400万円を計上した。【木村敦彦】
◆さいたま市・16年度の主な新規・拡大事業と予算額
認可保育所定員増などの待機児童対策 34億8900万円
大宮駅周辺の開発事業 11億2800万円
さいたまトリエンナーレの開催 5億3600万円
新規英語教育の実施 3億7700万円
不妊治療など妊娠出産の包括支援 2億9600万円
つながろう東日本プロジェクト 3600万円
※予算額の100万円未満は四捨五入
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