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芸術の秋 さいたま トリエンナーレ2016が開幕 (2016年9月25日 東京新聞)

芸術の秋 さいたま トリエンナーレ2016が開幕

 さいたま市が初めて開く国際芸術祭「さいたまトリエンナーレ2016」が二十四日、開幕した。公共施設や公園、古民家などの身近な場所を会場に、国内外三十四組の芸術家の作品が楽しめる。実行委員会や芸術家たちは「多くの人に作品を見て何かを感じてもらいたい」と期待を寄せる。 (井上峻輔)

 「一回目のトリエンナーレ。こういうのは見ていただかないと伝わらない」。二十四日に岩槻区の旧民俗文化センターであった開幕セレモニーで、ディレクターとしてイベントを指揮する芹沢高志さん(65)は力を込めた。

 「トリエンナーレ」は三年に一度の意味。同名の芸術祭は国内外の各地で開かれているが、さいたま市での開催は初めて。主に扱うのは、一般の人にはなじみの薄い「現代アート」だ。

 同センターの中庭に並べられたのは千個の枕。これも「無題(枕)」という一つの作品になっている。作者はスロベニアのマテイ・アンドラシュ・ヴォグリンチッチさん。今回のトリエンナーレのテーマが「未来の発見」であることから、「未来に一番近い状態は夢を見ているときではと考えて作った」と語る。

 「百二十七万人が暮らす生活都市での開催」も今回のトリエンナーレの特徴の一つ。全長九・六メートルの巨大な彫刻「さいたまビジネスマン」は、南区のJR埼京線沿いにある西南さくら公園に展示されている。

 スーツ姿の男性が横たわるデザインで、ラトビアのアイガルス・ビクシェさんが作った。さいたま市を訪れた際にスーツ姿で通勤する人たちを見て、「日本のビジネスマンもゆっくり寝転んで自分の幸福を考えて」というメッセージを作品に込めたという。

 ほかにも、展示の空間を生かしたり、写真や映像を使ったりと、各会場には個性的で言葉では説明しづらい作品が並ぶ。時に難解に思える芸術をどう理解すればいいのか。市民と一緒に一つの作品を作った韓国の芸術家チェ・ジョンファさんはこう言った。「本物のアートに説明はいらない。何でもアート、誰でもアーティスト」

 会期は十二月十一日まで。「与野本町駅-大宮駅周辺」「武蔵浦和駅-中浦和駅周辺」「岩槻駅周辺」の三エリアの計十七会場で展示する。観覧は原則無料。トリエンナーレに合わせ、市民が参加する「市民プロジェクト」も多数開かれる。

 問い合わせは、さいたま市文化振興課内の実行委事務局=電048(829)1225=へ。


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