<さいたまトリエンナーレ>市民と一緒につくる芸術祭 24日開幕 さいたま市域を舞台に初めて開催される国際芸術祭「さいたまトリエンナーレ2016」が24日、開幕した。12月11日まで、市内各所で国内外34組の芸術家による展示や映像などの作品が鑑賞できるほか、市民も作品展示やパフォーマンスを披露する。
3大拠点の一つ、同市岩槻区加倉の旧民俗文化センター玄関前で行われたオープニングセレモニーで、清水勇人市長は「市民参加型の芸術祭は、開催79日間でさらに大きくなる。多くの方にいろいろな気付き、発見をしてもらい、市の発展につなげたい」とあいさつした。
約3年半にわたる多くの関係者の協力で開催にこぎ着けた同芸術祭。芹沢高志ディレクターは「市民と一緒につくっていくのが開催の意図。これから79日間で形が変わっていく作品もあるので、市民に向けた発信を続けていきたい」と意気込みを述べた。
参加アーティストでもある日本相撲聞芸術作曲家協議会の演奏に合わせ、清水市長や市民サポーターらがテープカット。出席者はそのまま会場に入場し各展示を見学した。 雑誌を見て訪れたという同市北区の主婦(33)は3歳の次男を抱えて来場。「芸術観賞は好き。動物の埴輪(はにわ)が良かった。子どもが小さいので、市内で、しかも無料で開催してくれると気軽に足を運べてうれしい。また来たい」と笑顔で話した。
開幕に伴い、市内各地の展示も(1)与野本町駅~大宮駅周辺(2)武蔵浦和駅~中浦和駅周辺(3)岩槻周辺の3拠点を中心に、一般公開が一斉にスタートした。
アイガルス・ビクシェ氏(ラトビア)が手掛けた街中に横たわる全長9・6メートルの「さいたまビジネスマン」((2)の西南さくら公園)や、100本に及ぶ色とりどりのプラスチック日用品を天井からつるしたチェ・ジョンファ氏(韓国)の作品「ハッピーハッピー」((1)の彩の国さいたま芸術劇場)など、国内外34組のアーティストの作品展示のほか、住民参加型の市民プロジェクトも市内各所で順次開催する。一部を除き、鑑賞無料。
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