さいたま市発注の公園遊具修繕工事をめぐる官製談合事件で、官製談合防止法違反などの罪に問われた元・市南部建設事務所道路維持課補修係主任の無職、田崎潤被告(39)=同市南区大谷口=の第2回公判が21日、さいたま地裁(多和田隆史裁判長)で開かれた。
田崎被告は、同市発注の公園修繕工事を受注させた見返りに、市内の造園業者に無償で自宅に車庫などを設置させたとして追起訴された収賄容疑についても、「間違いありません」と起訴内容を認めた。
検察側は、同市に与えた損害や賄賂の額が多額で、被告の犯行が公務に対する信頼を著しく害したなどとして懲役2年6月、追徴金約50万円を求刑した。
一方、弁護側は被告の業務内容に上司も関知しており、被告のみを責めるべきではないと主張。収賄も計画的ではなかったなどとして情状酌量を求めた。公判の最後に田崎被告は「さいたま市の皆さまや、名誉を汚してしまった多くの公務員に申し訳ない」と述べた。
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