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カラス111羽死骸発見(2015年1月21日 朝日新聞)

◇県「原因は腸炎か」 えさ食べられず餓死?

 年末年始に県内4カ所でカラス計111羽の死骸が見つかった問題で、カラスの死因は腸炎とみられることが20日、県への取材でわかった。「腸炎でえさが食べられず衰弱し、餓死した可能性もある」と推測しており、県は近く、死因を断定したうえで発表する。

 県はカラスの大量死を受け、国立環境研究所(茨城県つくば市)と県中央家畜保健衛生所(さいたま市北区)に死因の解明を依頼していた。

 県みどり自然課などによると、解剖の結果、小腸全体が赤黒くはれる腸炎特有の症状がみられ、胃に食べ物がなかったことが確かめられた。県中央家畜保健衛生所は朝日新聞の取材に、「カラスの抵抗力が弱まった時に細菌やウイルスに感染したようだ」と説明した。だが、大量死の経緯は現段階で不明という。

 死骸は昨年12月30日~1月6日、県南部の入間、狭山、所沢の3市にまたがる半径3キロ圏内の3カ所で計81羽、また5~7日に県北部の熊谷市の砂利採取場で計30羽見つかった。鳥インフルエンザ検査はいずれも陰性だった。

 県内ではこれまで、カラスが1カ所で10羽以上死んでいた例はない。全国では秋田県で2011年2月、54羽が細菌性腸炎で死んだ例があるという。
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