所沢市と東京都東村山市にまたがって市街地に残る約5700平方メートルの雑木林「淵(ふち)の森」保全運動の会長を務めるスタジオジブリのアニメ映画監督、宮崎駿さん(74)が18日、国内外から集まったボランティア約260人とともに、淵の森で年に1度の下草刈りに参加した。
宮崎さんが映画「となりのトトロ」の構想を練ったとされる淵の森は平成8年、宅地開発計画が浮上したが、宮崎さんが3億円を寄付するなどしたため両市が公有地化。以来、地域住民らで「淵の森の会」を結成し管理・運営している。
宮崎さんら参加者はカマでアズマネザサなどの下草を刈り、傷んだくいを取り換えるなど約2時間の活動に汗を流した。
宮崎さんは「川や林に魚や鳥が戻ってきたのがうれしい。ここのおかげで知り合いもたくさん増えた」と笑顔を見せた。
パリから来日中の大学院生、プリン・マさん(23)は「宮崎さんが自ら自然を大切にしている姿を見て感動した」と話していた。
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