埼玉高速鉄道、15年連続の赤字 3月期決算 経営再建をすすめる第三セクター・埼玉高速鉄道(SR、さいたま市)が22日、2015年3月期決算を発表した。沿線住民が増えて乗客はやや増えたが、保有資産の価値を見直す「減損処理」をしたところ大きな損失が発生して、15年連続の赤字になった。
SRは01年の開業時から抱える借金が重荷で経営難に陥り、今年1月、県や金融機関が借金の「棒引き」を柱とする再建策をまとめた。決算では棒引き分の323億円が特別利益となったが、それを大幅に上回る「減損損失」を計上し、443億円の赤字になった。
一方、定期券収入などが伸び、営業収益は2・6%増の89億円と3年連続の増収に。借金の利払いなどが軽くなるため、16年3月期は黒字転換を見込む。
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