熊本地震 「義援金“おねぎ”します」 大宮駅前でゆるキャラ 埼玉
熊本地震から1日でも早い復興を-と、深谷市のイメージキャラクター「ふっかちゃん」など14体のゆるキャラが18日、さいたま市大宮区のJR大宮駅前で災害義援金の募金活動を行った。県内各地でも募金活動などの支援の輪が次々と広がっている。
深谷市は熊本県益城町から支援要請を受けて17日、食料品や紙おむつなどの支援物資を同町に発送。熊本県のゆるキャラ「くまモン」との親交が深いふっかちゃんも「被災地のためにキャラクターとして何かできないか」と、ゆるキャラ仲間に連絡。県のマスコット「コバトン」や岩手県陸前高田市の「たかたのゆめちゃん」ら13体のゆるキャラが呼びかけに応えた。
この日は午後4時過ぎ、14体のゆるキャラが同駅前に現れると、集まっていたゆるキャラファンから歓声が上がった。「熊本地震の義援金を募集しています。“おねぎ”します!」と深谷市特産のネギにかけ、ふっかちゃんの付き人が声を張り上げると、募金のための長蛇の列ができた。
越谷市の大学1年、丸尾美琴さん(18)は「鹿児島県出水市に親戚がいて、物は送れないのでお金だけでもと思い募金した。ゆるキャラたちがくまモンにエールを送れるように協力できればいい」と話していた。
募金活動は川口、草加、川越、富士見、上尾、和光市や伊奈町などでも始まり、役所や公共施設に義援金箱を設置。ふじみ野市は19日午前7時半から東武東上線上福岡駅で若手職員が中心となって義援金の呼びかけを行う。
また、越谷市や朝霞市、志木市などは被災した熊本県内の自治体に向け、アルファ米や飲料水、毛布などの支援物資を送った。
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■さいたま市 保健師ら10人派遣
熊本地震を受け、さいたま市は18日、保健師と事務職員計10人を現地に派遣することを決めた。19日~5月4日までの活動を予定しており、避難場所で生活している人々の健康相談や健康チェック、避難場所の衛生対策などを行う。
市役所ではあわただしく準備が進む中、出発式が行われ、藤原陽一郎保健福祉局長が「無事に任務を果たされると信じている。支援のためにも身の安全と心身の管理に気をつけてください」と訓示。東日本大震災でも被災地へ赴いた大宮区保健センター保健師の加藤典子さんは「まだ余震が続いていることもあり、避難している方々の精神面のケアもしていきたい」と話した。
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