クリテリウムは和装デザイン 世界トップクラスの選手が集う自転車ロードレース「ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム」の実行委員会が20日、さいたま市で開かれ、ポスターやオリジナルグッズなどに使用するデザインを発表した。ツール・ド・フランスの選手が疾走する姿をモチーフにして、市の伝統工芸品である岩槻の人形の和装柄を取り入れた。(山田朋代)
さいたまクリテリウムは、自転車ロードレースの世界最高峰「ツール・ド・フランス」の名を冠している国内唯一の大会。この日の会合で、4回目となる今年は10月29日に開催し、コースは昨年同様、JRさいたま新都心駅周辺を周回する約3・1キロとすることが了承された。市がフランスの主催会社と3年契約を結んだことも報告された。
実行委は、大会を通じて地域を盛り上げる方策を検討する部会などを設けることも決めた。新設される「商店街連携部会」は、大会以外の時期もまちがにぎわうための施策を議論。「自転車まちづくり部会」は、市民が安全に自転車に乗れる環境作りを検討する。実行委の担当者は「単なるイベントに終わらず、イベントの効果を地域に波及させたい」と話す。
会合で清水勇人市長は「大会は地域経済の活性化や、自転車を活用したまちづくりにつながる。成功に導きたい」と述べた。
「クリテリウム」は、「選抜競技」を意味するフランス語。市街地などの周回コースを走って順位を競う自転車ロードレースを指す。ツール・ド・フランス本大会が開催100回目となる節目に合わせ、2013年に第1回さいたまクリテリウムが開催された。
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