市内のうなぎ店などでつくる実行委員会の主催。つかみ取りは、環境省がニホンウナギを絶滅危惧種に指定したことを受けて二〇一三年から自粛していたが、子どもたちに魅力を知ってもらおうと再開を決めた。
会場のさいたま市役所東側広場などには市民ら大勢が詰め掛けた。つかみ取りは約一時間前から行列ができるほどの人気で、子ども約百二十人が挑戦。制限時間の三分以内に体長五〇センチ前後のウナギを何匹つかめるか競った。
子どもたちは「おりゃー」と声を出して容器に手を突っ込み、水しぶきを上げてくねるウナギを追い掛けた。同市立土合小学校四年の野上弘喜君(9つ)は四匹を捕まえ「ぬるぬるしたけど、両手で頭と尻尾をつかむのがコツです」とうれしそうに話していた。
実行委員会長で浦和区のうなぎ店「中村家」の店主大森好晴さん(73)は「学校の課外学習でウナギについて勉強する子どもたちに本物を見てもらいたかった」と笑顔を見せた。
捕まえられたウナギはその場で調理され、うなぎ弁当(一個千五百円)として販売された。約三時間で二千個分の購入券がなくなる盛況ぶりだった。
現在、新しいコメントを受け付けない設定になっています。
プロフィール
カテゴリー
最新記事
P R