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さいたま市議会 市民活動の施設直営に 条例案可決「集会制限の恐れ」(2015年10月17日 東京新聞)

さいたま市議会 市民活動の施設直営に 条例案可決「集会制限の恐れ」

施設を優先利用できる市民団体の一部が「政治活動をしている」として、さいたま市の市民活動サポートセンター の運営を指定管理者から市の直営に変更する条例改正案が、十六日の市議会本会議で自民、公明などの賛成多数で可決された。有識者や市民団体からは「憲法で 保障された集会の自由が制限されたり、活動の萎縮につながりかねない」との批判が出ている。

 公共施設の運営を民間に任せる指定管理者制度は経費節減などのため、二〇〇三年の地方自治法改正で始まった。今回の条例改正は、「管理の基準その他の必要な事項」を定めるまでの間は指定管理者による運営はできない、との内容。



 改正案を出した自民党の青羽健仁市議は「政治活動を規制する気はないが、公共施設を優先的に利用する場合は一定の公平性があるべきだ」と主張。一 方、反対した民主系会派の土井裕之市議は「市が基準を作っていくつかの団体に施設を利用させない意図があるのではないか。憲法二一条などで保障された自由 な活動の制限につながりかねない」と話した。



 センターは公益目的で非営利なら誰でも使えるが、利用登録した団体は、会議用の座席の事前予約などが優先利用できる。現在は約千七百団体が登録し ているが、青羽氏は十四団体が「政治活動を行っている」と名指しした。このうち「九条の会・さいたま」の斉藤修治事務局長(78)は「市直営になれば、予 約の妨害など、活動しにくくなる恐れがある。改正前にわれわれの意見も聞かず、一方的で憤りを感じる」と話した。



 上脇博之(ひろし)・神戸学院大教授(憲法学)は「政治的色彩があれば施設の使用がだめだと言えば、憲法違反になる。公共施設は、よほどのことがない限り使うことは原則自由だ」と指摘している。


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ウナギ捕ったよ! かば焼き発祥浦和でまつり 3年ぶりにつかみ取り (2015年5月24日 東京新聞)

ウナギ捕ったよ! かば焼き発祥浦和でまつり 3年ぶりにつかみ取り

 江戸時代から名物として親しまれ、うなぎのかば焼き発祥の地として知られるさいたま市で二十三日、恒例の「浦和うなぎまつり」が開かれ、四万六千人(主催者発表)でにぎわった。三年ぶりにウナギのつかみ取りが復活し、大勢の子どもたちが歓声を上げた。 (井上真典)

 市内のうなぎ店などでつくる実行委員会の主催。つかみ取りは、環境省がニホンウナギを絶滅危惧種に指定したことを受けて二〇一三年から自粛していたが、子どもたちに魅力を知ってもらおうと再開を決めた。



 会場のさいたま市役所東側広場などには市民ら大勢が詰め掛けた。つかみ取りは約一時間前から行列ができるほどの人気で、子ども約百二十人が挑戦。制限時間の三分以内に体長五〇センチ前後のウナギを何匹つかめるか競った。



 子どもたちは「おりゃー」と声を出して容器に手を突っ込み、水しぶきを上げてくねるウナギを追い掛けた。同市立土合小学校四年の野上弘喜君(9つ)は四匹を捕まえ「ぬるぬるしたけど、両手で頭と尻尾をつかむのがコツです」とうれしそうに話していた。



 実行委員会長で浦和区のうなぎ店「中村家」の店主大森好晴さん(73)は「学校の課外学習でウナギについて勉強する子どもたちに本物を見てもらいたかった」と笑顔を見せた。



 捕まえられたウナギはその場で調理され、うなぎ弁当(一個千五百円)として販売された。約三時間で二千個分の購入券がなくなる盛況ぶりだった。


「埼スタ」500円 引き換え始まる 自治法施行60周年記念(2015年1月22日 東京新聞)

地方自治法施行六十周年を記念して、財務省が四十七都道府県ごとに発行している記念硬貨のうち、埼玉スタジアムをデザインした五百円硬貨の引き換えが二十一日、県内の金融機関などで始まった。

 記念硬貨は表面に上空から眺めた埼玉スタジアムの全景とボールを蹴る選手の姿、裏面には「地方自治」の文字が刻印されている。百七十八万枚が発行され、各金融機関の窓口で受け取れる。

 二〇〇七年の地方自治法施行六十周年を機に、〇八年から順次、各都道府県のデザインで発行している記念硬貨。県内では昨年、深谷市出身の渋沢栄一と川越市の「時の鐘」をデザインした千円銀貨も発行された。

 川口市の埼玉りそな銀行東川口支店では二十一日、午前九時の窓口営業開始時間にあわせて約四十人の客が来店。埼玉スタジアムがデザインされた真新しい五百円硬貨を受け取った。 (岡本太)

「九条俳句」不掲載撤回の請願 さいたま市議会委 再び「継続審議」に(2014年12月6日 東京新聞)

「九条俳句」不掲載撤回の請願 さいたま市議会委 再び「継続審議」に

 「梅雨空に『九条守れ』の女性デモ」と詠んだ市民の俳句を、さいたま市大宮区の三橋(みはし)公民館が月報に掲載するのを拒否した問題で、市議会文教委員会は五日、不掲載の撤回などを求める請願について、九月定例会に続いて再び、採択するかどうかの結論を先送りする「継続審議」とした。来年の三月定例会であらためて審議する。

 文教委は九月定例会では「軽々と結論を出すのではなく、時間をかけて検討する必要がある」と継続審議を決定。この日は、委員の市議から「(前回から)大きな環境変化はない」との意見が出たのを受け、全会一致で二度目の継続審議を決めた。

 請願は、さいたま地区労働組合協議会と市民有志が八月に提出。「俳句は文芸作品。掲載拒否は、学ぶ権利を保障する公民館の役割から逸脱する」として不掲載の撤回を求めている。 (岡本太)

梅雨空に「九条守れ」の女性デモ さいたまの70代俳句 月報掲載拒否 (2014年7月4日 東京新聞)

集団的自衛権の行使容認に反対するデモを詠んだ市民の俳句を、さいたま市の公民館が月報への掲載を拒否したことが分かった。
大宮区の女性(73)が詠んだ「梅雨空に『九条守れ』の女性デモ」の句。識者から「表現の自由の侵害だ」との批判が出ている。

俳句の掲載を拒否したのは大宮区の三橋(みはし)公民館。同公民館は、毎月発行する「公民館だより」の俳句コーナーに、館内で開く俳句教室の一作品を掲載している。

作者らによると、掲載作品は、この俳句教室の会員約二十人が詠んだ句の中から、互選で一句選ぶ方式。「梅雨空-」は六月に選び、七月号に掲載予定だったが、公民館は月報の俳句欄を削除して発行した。公民館長は「世論が大きく二つに分かれる問題で、一方の意見だけ載せられない」と説明したという。

公民館を管轄する市生涯学習総合センターの小川栄一副館長は、本紙の取材に「この句が市の考えだと誤解を招いてはいけない。公民館の判断は妥当だ」と話した。

一方、全国九条の会事務局長を務める小森陽一東京大教授は「この句だけを掲載しなかったのは、表現の自由を保障した憲法二一条に違反する」と批判した。

行政などの自主規制は、千葉市で開かれた平和集会の後援申請を同市が拒否したり平和と原発をテーマにした集会の会場利用を明治大が拒否した例が判明している。

◆平和望む句 なぜ拒む

梅雨空に「九条守れ」の女性デモ-。集団的自衛権の行使に反対する市民の姿を詠んだこんな俳句を、さいたま市大宮区の公民館が掲載拒否した問題は、行政の自主規制が、草の根レベルの文芸分野にも及んでいることを印象づけた。句の作者の女性(73)=大宮区=は「思ったことを少しずつ口にできなくなり、戦争ができる国になってしまうのでは」と話している。

女性は六月上旬、東京・銀座に出掛けたとき、女性たちのデモ行進を偶然に見かけた。雨の中、「憲法九条を守ろう」と声を上げるお年寄りや、ベビーカーを押す若い母親。安倍晋三内閣が進める解釈改憲への反対を訴えていた。

「日本が『戦争ができる国』になりつつある。私も今、声を上げないと」。女性は飛び入りで行進の列に加わった。その思いを十七文字に込めたのが「梅雨空に-」の句だった。

女性は一九四〇年に新潟市で生まれ、間もなく、現在の東京都西東京市に転居した。四歳のとき、近所の病院が米軍の空襲に遭う。
女性は前日まで、そこに腸チフスで入院していた。「一日遅かったら…」。自分の「死」を思い、戦時中は空襲におびえながら空腹に耐える日々だった。

「子どもや孫たちには同じ思いをさせてはいけない。戦争に近づく前兆があったら、声を上げて反対しよう」。終戦後、そう誓って生きてきたという。

女性が通う俳句教室では、会員の作品から一句を選び、地元の三橋(みはし)公民館が毎月発行している「公民館だより」に掲載してきた。先月二十四日、会員約二十人が公民館に集まり、七月号に載せる一句の選考会を行った。約四十句の中から出席者のほとんどが「梅雨空-」を選んだ。

しかし二十五日になって、公民館側から教室側に「掲載できない」と電話があった。教室側が「おかしい」と伝えると、二十六日に公民館長から「意見が二つに割れている問題で、一方の意見だけを載せるわけにはいかない。七月号は俳句欄を削除する」と通告があった。

女性は「『九条を守れ』という考えに反対する人もいるので、公民館は批判を恐れて自主規制したのかもしれない。だけど、平和を望み、九条を守ろうというのは当然ではないでしょうか」と話した。

◆言論弾圧の卵のよう/表現活動支援を

新俳句人連盟の石川貞夫副会長の話 戦時中に戦争に批判的な俳人が治安維持法違反で投獄された俳句弾圧事件があり、今回の問題は、将来の言論弾圧を招く「卵」のような出来事だ。軽く見ることはできない。俳句は花鳥風月だけでなく、社会問題を積極的に表現する作品もある。掲載拒否の作品は情景を素直な気持ちで描写しており、公民館は神経質になりすぎている。
俳句教室が選んだ句を尊重するべきだった。

川岸令和(のりかず)・早大教授(憲法)の話 そもそも公民館は市民の表現活動を支援するために設置されている。言論を活性化させる形で運営しなければ趣旨に合わない。今回の俳句は「公民館の意見ではない」と明記して掲載すればよかった。改憲にはいろいろな意見があり、逆に「改憲賛成」の俳句があっても掲載してよい。

プロフィール

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五代目
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